Vol.225 実践薬事マーケティング

Vol.225 実践薬事マーケティング

 大ヒット!保温系インナーの標ぼうについて

~「着るだけで大量発汗」は薬事に抵触?!~
 
 
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▽▲「保温系インナー」は今後も売り上げUPが期待▽▲
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秋は朝晩の気温差が激しい季節。

寒いから「重ね着」したい・・・と思いつつも、
「太ってみえるから」と言って我慢する女性が多いそう。

そんなファッション志向の高まりから、
ヒット商品になっているのが「保温系インナー」。
重ね着をしなくても1枚着るだけで寒さが防げる・・・という
機能性から、若い人だけでなく、ミドル・シニア世代
にも人気になっています。

最近ではインナーに留まらず、アウターやボトムス、
ソックスなど、トータルでホットになれるアイテムも登場!
冬のフォームビズ対策にも有効なことから、
今後ますます売り上げを伸ばすことが予想されます。

実際のところ、消費者の方は「保温系インナー」について
どのような意識をもっているのでしょうか?

まずは、DIMSDRIVEの『発熱・保温インナーに関する調査』
から探ってみましょう。

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▽▲約90%の方が「保温効果」を実感!▽▲
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 ■出典
  DIMSDRIVE
  『発熱・保温インナーに関する調査』より一部抜粋

 ■調査結果
  5915人
 ■調査対象者
  10代~60代の男性・女性
 (男女比:男性54.2% 女性:45.8%)
┌───────────────────────────────
│Q1:ご自分用に購入したことがある「保温系インナー」
│ を全てお選びください <複数回答>

│ ◎ユニクロ「ヒートテック」   ・・・44.9%
│ ◎イオントップバリュ「ヒートファクト」・・・10.7%
│ ◎しまむら「ファイバーヒート」 ・・・5.0%
│ ◎ミズノ「プレスサーモ」       ・・・3.9%
│ ◎g.u「あったかインナー」       ・・・2.5%
│ ◎セブン&アイ「ボディヒーター」 ・・・2.5%
│ ◎グンゼ「ホットマジック」      ・・・2.0%
│ ◎ワコール「スゴ衣」         ・・・1.9%
│ ◎無印良品「ぬくもりインナー」    ・・・1.8%
│ ◎ユニー「ヒートオン」        ・・・1.0%
│ ◎西友「エコヒート」         ・・・0.9%
│ ◎トリンプ「マジ軽ホット」      ・・・0.6%
│ ◎ライトオン「エクストラサーモ」   ・・・0.4%
│ ◎その他               ・・・0.5%
│ ◎購入したことがない         ・・・46.4% 
└───────────────────────────────
話題性と人気の高さを証明するかのように、
約54%が「保温性インナー」を購入したことがあると回答。

ブームの火付け役ともいえる「ヒートテック」が2位以下に
大差をつけていますが、これだけのメーカーが参入していることから、
すでに「保温系インナーも選ぶ時代」になっていることが伺えます。

続いての質問は「保温系インナーの用途」について。
どんなときに着用しているのか、さらに詳しくせまります!
┌───────────────────────────────
│Q2:【Q1で保温系インナーを購入したことがあると回答した方限定】
│   保温系インナーはどんなときに着用していますか?<複数回答>

│ ◎常に、ふだんから          ・・・64.3%
│ ◎(屋外での)仕事のとき       ・・・24.1%
││◎その他のレジャーのとき   ・・・13.8%
│ ◎(室内での)仕事のとき ・・・13.2%
│ ◎ウインタースポーツのとき ・・・12.2%
│ ◎散歩のとき       ・・・11.9%
│ ◎自転車に乗るとき       ・・・10.1%
│ ◎寝るとき ・・・6.4%
│ ◎その他のスポーツのとき       ・・・6.1%
│ ◎バイクに乗るとき         ・・・4.1%
│ ◎釣りのとき ・・・3.1%
│ ◎登山のとき       ・・・2.8%
│ ◎その他          ・・・3.2%
└───────────────────────────────
第1位は「常に、ふだんから」の64.3%!

早くも「なくてはならない」アイテムとして、
確乎たる地位を築いている「保温系インナー」。

その定着度の速さ・高さからも「効果」のほどが伺えます。

Q3では、「購入したことがある保温系衣類の種類」について。

冒頭でも、アウターやボトムス系のアイテムが登場している
ことに触れましたが、消費者の方はどのような「保湿系衣類」
を使用しているのでしょうか?
┌───────────────────────────────
│Q3:【Q1で保温系インナーを購入したことがあると回答した方限定】
│   ご自分用に購入したことがある「保温系インナー」を
│   すべてお選びください?<複数回答>

│ ◎キャミソール・タンクトップ     ・・・18.1%
│ ◎半袖インナー          ・・・31.4%
│ ◎七分・八分袖インナー        ・・・31.3%
│ ◎V・Uネック長袖インナー      ・・・37.2%
│ ◎タートルネック長袖インナー     ・・・29.5%
│ ◎スパッツ・レギンス        ・・・20.5%
│ ◎靴下                ・・・20.1%
│ ◎レッグウォーマー        ・・・4.6%
│ ◎腹巻                ・・・4.9%
│ ◎下着              ・・・9.7%
│ ◎その他               ・・・0.9%
└───────────────────────────────
半袖、七分・八分、長袖と、やはりインナー系が主流に。

しかし、スパッツやレギンス、靴下なども20%の方が購入済み・・・と
回答するなど、トータルで「保温」という方が増えていることが
わかります。

最後の質問はズバリ!「効果実感」について。
消費者の方の本音は・・・
┌───────────────────────────────
│Q4:【Q1で保温系インナーを購入したことがあると回答した方限定】
│   「保温系インナー」はそれ以外の肌着と比べて、温かいと実感
│   していますか?<単一回答>

│ ◎温かいと思う            ・・・41.4%
│ ◎やや温かいと思う        ・・・48.7%
│ ◎あまり温かいと思わない       ・・・8.8%
│ ◎温かいと思わない          ・・・1.1% 
└───────────────────────────────
「温かいと思う」「やや温かいと思う」と答えた方は、何と90.1%!

健康食品や化粧品などの「効果実感」と比較すると驚くべき数値・・・。
確かな実感こそが、一時のブームに終わらず、
「定番」にまで定着した最大の理由と言えるでしょう。

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▽▲「保温系インナー」で注意したい薬事ルール&効果的な訴求法▽▲
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「実感の高さ」と「ウォームビズ」の高まりから、
ますますの人気が予想される「保温系インナー」。

一見、薬事とは関係がなさそうに思われますが、
あくまでも「雑貨」である為、表現によっては
「薬事法違反」となる恐れがあります!

さっそくですが、こちらの表現はどうでしょうか?
—————————————————–
①●●肌着は、着るだけで足の先までポカポカ温めます。

②全身のめぐりをスムーズにする△△インナー
—————————————————–
答えは①、②ともに×。

「保温系インナー」は「雑貨」である為、
身体に対する効果を謳わず
『着用している部分(肌と生地の空間)の保温・蓄熱』効果
は標ぼうできますが、
着用することで、「足の先までがポカポカ」(靴下は除く)
「全身のめぐりがスムーズ」といった「冷えの改善」「血行促進」
を暗示させること『医療機器』的な表現となる為、不可になります。

では、こちらはどうでしょうか?
——————————————————–
③着るだけで大量発汗!下半身痩せできる■■レギンス
——————————————————–
こちらも答えは×。

肌に密着する構造であったり、熱を逃さない生地の「発汗効果」は
即不可とはなりませんが、「大量発汗」や「痩身効果」までを
標ぼうすることは、上記と同じく『医療機器』的な表現となるので
一切使用できません。

以上のことから、雑貨の「保温系インナー」の場合は
「保温」「蓄熱」、物理的効果による「発汗のしやすさ」などに
留めて頂く必要があります。

しかし「雑貨」には、健康食品や化粧品では
使用できない表現で訴求することができます。

①体験談の使用
化粧品では「使用感」に。健康食品では「効果」への言及は
即不可ですが、「雑貨」では「温かい」「ポカポカする」
といった「効果実感」の標ぼう自体は不可ではない為、
「医療機器」的な表現さえ避ければ、体験談で十分にPRできます。

②使用前・使用後や実験データの使用
衣類を着用していない部分まで温まっているといったデータなどは、
「血行促進」を暗示する為、不可ですが、着用している部分が
使用前と比べて「保温」「蓄熱」されている・・・といった実験・臨床
データの使用は問題はございません。

やはり「目で見せる」手法は言葉よりもダイレクトに伝わる為、
商品の良さをアピールするには効果的です。

③愛用者のアンケートグラフの使用
DIMSDRIVEアンケートでも約90%の愛用者が「実感した」と回答して
いるように、この「効果の高さ」は是非とも広告表現に利用したいもの。

「雑貨」ではこのようなアンケートの使用は即不可ではない為、
「90%の方が温かさを実感」といった円グラフなどを活用することは
訴求のインパクトになるものと思われます。
 
 
 
 
 

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