Vol.249 実践薬事マーケティング

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Vol.249 実践薬事マーケティング

 薬用化粧品でも肌が明るくはダメ?!

~改めて整理したい「美白化粧品」の標ぼうについて~
 
 
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▽▲行政も注目?!過剰な表現が増えている美白化粧品▽▲
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乾燥対策から早くも紫外線対策へ!

夏のイメージが強い「美白」ですが、
紫外線ダメージはしみ&シワの原因となることから、
最近では春先から「美白化粧品」にシフトする
女性が増えているとか。

そんなニーズに応えるように、
4月~6月は「美白」の新商品が多く誕生する季節・・・。

「美白」はメーキャップ効果を伴うファンデーションや
薬用化粧品では標ぼうすることができますが、
たとえ薬用であっても「肌が白くなる」「肌が明るくなる」
といった標ぼうは全て不可になります。

そこで、今回は「薬用化粧品の美白」
の標ぼうについて今一度しっかりとチェック!

近頃は広告などで過剰な表現が多く見受けられることから
行政の注目もかなり高まっているとか・・・。

まずはOK表現、NG表現を整理する前に
「紫外線対策に関する意識調査」を見ていきましょう!

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▽▲色黒派より色白派の方が紫外線対策に熱心!▽▲
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 ■出典
  アイシェア
  『紫外線対策に関する意識調査』より一部抜粋

 ■調査対象者
  高校生以上の20代~40代の男女552人
(男女比:男性 55.4%、女性 44.6%)
 (年齢構成:20代 36.6% 30代 28.4% 40代 35.0%)
┌───────────────────────────────
│Q1、あなたは色白ですか?色黒ですか?
│   あなたがご存知の商品をすべてお選びください<単一回答>
│ 
│ ◎色白               ・・・24.3%
│ ◎どちらかというと色白        ・・・28.3%
│ ◎普通       ・・・31.9%
│ ◎どちらかというと色黒     ・・・11.2%
│ ◎色黒  ・・・4.3%
└───────────────────────────────

まずは現在の「自分の肌状態」についてのクエスチョン。
なんと驚くことに「色白」「どちらかというと色白」と
回答した人は52.5%!

「色黒」「どちらかというと色黒」と答えた人は15.5%と
少数に留まるという結果になりました。

続いては「紫外線ダメージ」についての質問。
今や男性の間でも日傘が流行るほど意識が高まっている・・・と
言われていますが、実際はどうなのでしょうか??

┌───────────────────────────────
│Q2、紫外線を浴びすぎると目や皮膚に影響が出るなど、
│   健康によくないということを知っていますか?<単一回答>
│ 
│ ◎知っている              ・・・97.8%
│ ◎知らない               ・・・2.2%
└───────────────────────────────

97.8%の方が紫外線が与えるダメージについて「知っている」と回答。
アンケートでこれだけの数字が出るというのも珍しく、
紫外線への意識が想像以上に高いことが伺えます。

Q3からは「紫外線対策」について。
具体的に対策をしている人はどれくらいいるのか?
あまり紫外線を浴びない「日常生活」と
長時間浴びる「アウトドア」、2つのパターンで探っていきます!

┌───────────────────────────────
│Q3、日常生活の中で事前の紫外線対策(日焼け止めを塗る、
│   帽子をかぶるなど)はしていますか?<単一回答>
│  
│ ◎必ずしている            ・・・21.0%
│ ◎気になるときだけしている       ・・・46.4%
│ ◎していない              ・・・32.6%
└───────────────────────────────
┌───────────────────────────────
│Q4、長時間車を運転する、キャンプをするなど、日光を長く
│   浴びる機会があるときに(日焼け止めを塗る、帽子をかぶる
│   など)はしていますか?<単一回答>

│ ◎必ずしている            ・・・33.7%
│ ◎気になるときだけしている       ・・・37.9%
│ ◎していない              ・・・28.4%
└───────────────────────────────

日常生活では約67%、日光を長く浴びるときは約72%の方が
「必ずしている」「気になるときだけしている」という結果に。

興味深いのは「紫外線対策」をしていると答えた人の割合は
Q1で「色黒」「どちらかといえば色黒」と回答された人よりも
「色白」「どちらかといえば色白」とした方の方が多かったこと!

この結果は美白広告をつくる上でも重要なポイント!
「お客様のニーズ」としてチェックしておくとGOODです。

最後は「どのような対策をしているか?」という質問!
「対策をしている」と答えた方のみに聞いています。

┌───────────────────────────────
│Q5、【Q3で「日常生活で」対策をしていると答えた方限定】
│  日常生活の中でどのような紫外線対策をしていますか?
│   あてはまるものをお選びください<複数回答>

│ ◎日焼け止めを塗る          ・・・71.8%
│ ◎帽子をかぶる               ・・・57.5%
│ ◎UVカット効果のある化粧品や化粧水を使う ・・・42.5%
│ ◎長袖を着る・手袋をつける   ・・・38.7%
│ ◎サングラスをかける          ・・・34.4%
│ ◎日傘をさす   ・・・38.6%
│ ◎UVカット効果のある衣類を着る       ・・・11.8%
│ ◎その他   ・・・1.3%
└───────────────────────────────
┌───────────────────────────────
│Q6、【Q4で「日光を長く浴びる機会に」対策をしていると
│    答えた方限定】
│  日光を長く浴びる機会があるときにどのような紫外線対策を
│   していますか?あてはまるものをお選びください<複数回答>

│ ◎日焼け止めを塗る          ・・・74.9%
│ ◎帽子をかぶる               ・・・65.6%
│ ◎UVカット効果のある化粧品や化粧水を使う ・・・42.3%
│ ◎長袖を着る・手袋をつける   ・・・40.8%
│ ◎サングラスをかける          ・・・40.8%
│ ◎日傘をさす   ・・・29.6%
│ ◎UVカット効果のある衣類を着る       ・・・13.7%
│ ◎その他   ・・・0.8%
└───────────────────────────────

「日焼け止めを塗る」「UVカット効果のある化粧品や化粧水を使う」
と回答した方がどちらも40%以上!!

ここから見ても紫外線ダメージに化粧品・・・というニーズは高く、
UVケアとともに「美白」化粧品への期待もますます
高まっていくことが予想されます。

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▽▲「美白化粧品」で「できてしまったしみを美白」は○?×?▽▲
—————————————————————–
化粧品で「美白」と標ぼうできるのは大きく分けて2つ。

粧工連の「化粧品等の適正広告ガイドライン」には
「美白表現」の原則として
———————————————————
?@薬用化粧品
 メーキャップ効果により肌を白く見せる、又はメラニン色素の
 生成を抑えることにより日焼けを起こしにくい旨が明確に
 説明されている場合

?A化粧品
 ファンデーション類等でメーキャップ効果により肌を白く
 見せる旨が明確に説明されている場合
———————————————————
とあります。

今回、整理していくのは?@の薬用化粧品ですが、
薬用化粧品の美白表現については粧工連のガイドラインに
———————————————————
a)承認を受けた効能効果に対応する「メラニンの生成を抑え、
  しみ・そばかすを防ぐ」又は「日やけによるしみ・そばかすを防ぐ」の
  いずれかの表現の範囲。(その表現が同義語と解される場合を除き、
  原則として読み替えは認められない。)

b)メーキャップ効果により肌を白くみせる効果に基づく表現。

C)「美白・ホワイトニング」等の表現は、承認を受けた効能効果を明示
  した「説明表現」を併記すれば認められる。

  説明表現としては、承認を受けた効能効果に対応して
  「*メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ」又は
  「*日やけによるしみ・そばかすを防ぐ」のいずれかを併記する。
  なお、「美白・ホワイトニング」等には「*」等を、説明表現にも
  「*」を併記するなど、相互の対応が判るよう併記すること。
———————————————————
を認められる表現の範囲としています。

つまり薬用化粧品はその商品に個別に認められた医薬部外品である為、
効能効果として標ぼうできるのは
『申請した有効成分で承認を受けた効果』のみ。
その効能効果を過剰に標ぼうしたり、「しみ」だけを
クローズアップするなど『効果の一部分だけを述べる』ことも
一切不可となります。

ですので、「メラニンの生成をブロック」「メラニンを作らせない」
「メラニンの生成を抑制」などについては薬事のルールからは
効能効果からの逸脱や過剰な効果表現などとなる恐れもあるので
注意が必要です。

また、「メラニンの生成を抑える」というところから派生して
「メラノサイト」にアプローチするかのような表現を使用することは
『医薬品的な効能効果』の暗示となる為、即不可に!!
イメージ的なイラストで「メラノサイト」を載せることも
何かしら「メラノサイトに作用する」かのような誤認を与えると
判断される可能性が高い為、控える方がベターです。

さらに「美白化粧品」で気をつけたいのが、
「肌が白くなる」「明るくなる」かのような標ぼうと
「できてしまったしみへの効果」!

こちらもガイドラインに
———————————————————
a)肌本来の色そのものが変化する(白くなる)旨の表現
 ・黒い肌も徐々に白くなるホワイトニング効果
 ・使えば使うほど肌が白くなるホワイトニング効果
 ・肌白くなった、白さ実感

b)できてしまったしみ、そばかすをなくす(治療的)表現
 ・できてしまったシミ、ソバカスの美白に
 ・ホワイトニング効果でシミ、ソバカス残さない
 ・○○間もあったシミがこんなに薄くなるなんて
 ・シミ、ソバカス、クスミ、黒ずみにサヨウナラ
———————————————————
に不可事例として挙げられており、たとえ薬用化粧品であっても
即NGとなる可能性が高い要注意表現です。

しかしながら「美白化粧品」でもUV化粧品のような下地効果や
塗ったときにうっすらと肌に色がつくなど、メーキャップ効果が
ある場合は、「肌が白くなる」「明るくなる」と言った標ぼうはOKに!

できてしまったしみについても「しみが目立たなく」「しみがキレイに!」
いった表現も使用できますが、『薬用化粧品の有効成分の効果』ではなく、
あくまでも『メーキャップ効果』である旨を「*」などでしっかりと
明記することが必須になります。

このように薬用化粧品であっても「美白」の標ぼうには
気をつける点が数多くありますが、上記のアンケートにもあったように
「紫外線対策」は「色白な人」の方がとくに意識している・・・という
ニーズをふまえ
———————————————————————
○ 色白な方におすすめ
○ 色白な方にうれしい●●美白(*美白の注釈を付記)
———————————————————————
といった表現であれば薬事を守りながら、
差別化もできるのではないでしょうか?
 
 
 
 
 

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