Vol.211 コピーライティング知恵袋
~「医薬品(薬)」がフォローできないニーズに応える~
今の季節、夏の日差しを楽しみ旅行やイベント、スポーツなど
アクティブに過ごしたことで、膝や腰の痛みを訴える人、
また冷房で持病の「膝痛」や「腰痛」をこじらせてしまう人も増えます。
寒い季節限定だと思われがちですが、夏場にも膝痛・腰痛対策の
ニーズがしっかりある通年の売上を見込める有力なジャンルです。
今回は、年間を通じて安定した人気を持つ「足腰系」サプリメントの
表現について考えてみましょう。
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▽▲「処方薬」に負けない魅力を持つサプリメント▽▲
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薬は大きく分けて2種類に分けられます。
店頭で買える「市販薬(一般用医薬品)」と医師に処方箋を
書いてもらい受け取る「処方薬(医療用医薬品)」があります。
市販薬の方が配合されている成分は比較的穏やかで、
また、配合量が少なく押さえられている場合もあり「市販薬」より
「処方薬」の方が優れていると思われることがありますが、
実は薬の種類により偏りがあります。
「膝痛」や「腰痛」に効果がある市販薬の一部には、処方薬として
処方できない成分を含んでいる製品があります。
加齢により関節痛を感じ受診した場合、鎮痛剤を中心としたものが
処方され、場合によっては注射投与などの処置がなされます。
しかし、慢性的な痛み、加齢による間接の痛みを穏やかに治したい、
予防したいというニーズに対しての処方薬は、これといって
該当した製品かない状態です。
ですが、薬局やドラッグストアに行くと、第2類・第3類の
「市販薬」として、「膝痛」や「腰痛」の痛みを穏やかに治す、
コンドロイチン硫酸や、グルコサミン、ヒアルロン酸を配合した
薬があります。
これらは、臨床データに基づき、厚生労働省の認可を受けた、
効能・効果のある薬です。
つまり、処方薬が市販薬より、必ずしも、すべての面で
勝っているとは限りません。
手軽に、慢性的な「膝痛」や「腰痛」を回避するという方法には、
市販薬の方が適しているのです。
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▽▲手軽に購入できるサプリメントの魅力に注目 ▽▲
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サプリメントは“薬”ではないにも関わらず、膝痛、腰痛に
効果のある市販薬と似た成分を含む製品があります。
膝痛、腰痛、老眼など、処方薬がフォローできない老化現象に対して、
アプローチしている健康食品が売れる理由と言えます。
ただし、当然ながらサプリメントは、市販薬と類似した成分を
含んでいても、効能・効果を謳うことはできません。
しかし、処方薬でフォローしきれない部分を、市販薬より自由に
買えるサプリメントは、消費者にとって大変魅力的です。
また、「足腰系」サプリメントは継続して摂取することが
前提となるため、売り手企業にとって大変有りがたい製品でもあります。
その消費者の心を掴むための広告コピーは大変重要といえます。
では、その例をご紹介しましょう。
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▽▲コピーの紹介▽▲
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【グルコサミン&コンドロイチン】
発 売 元:サントリーウエルネス株式会社
販 売 名:グルコサミン&コンドロイチン
製品分類:グルコサミン・サメ軟骨加工食品
内 容 量:180粒入り/約30日分※1日6粒目安
販 路:通信販売、その他
価 格:1回のみお届け 4,725円(税込)
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■参考コピー
アクティブな毎日、過ごせていますか?
公園で、運動がしたい。
もっと気軽に、夫婦で買物に出かけたい。
いろいろな場所へ、旅行にいきたい。
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▽▲『グルコサミン&コンドロイチン』に学ぶコピー▽▲
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このコピーを参考にしたのは、大手メーカーが力を入れて、
インターネットを中心に広告・販売展開しているためです。
注目したい点は3つあります。
1.写真を活用してターゲットを自然にイメージさせている。
2.さらに、コピーで「足腰系」のトラブルを限定している。
3.徹底して薬事法が守られている。
シンプルではありますが、この3つを守りながら、魅力ある広告を
創ることは難しく、専門家のアドバイスを取り入れることも
一つの手段です。
さらに、サントリー社『グルコサミン&コンドロイチン』の広告は、
これらを適用しながらも、広告の醸し出す雰囲気が
大変洗練されています。
広告は、企業の看板です。
ただ、モノを売るためだけのものではありません。
品格が感じられる、洗練されていることも、とても重要です。
その中には、薬事法を適切に守っていることも含まれます。
売りたいけれども、法律もちゃんと守りたい。
迷われた際は、薬事法広告研究所まで、お気軽にご相談ください。
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