薬機法・景表法ニュース

海外通販の健康食品を調査 2製品から医薬品成分を検出【2026年3月31日】

令和6年度「インターネット販売製品の買上調査」の結果について

厚生労働省では、個人輸入により国内に流入する偽造医薬品等の状況を把握するため、海外のインターネットサイトで日本国内向けに販売されている海外製医薬品・健康食品を対象とする調査(インターネット販売製品の買上調査)を平成23年度から実施しており、今般、令和6年度の調査結果を別添のとおり取りまとめたのでお知らせします。
 なお、いわゆる健康食品のうち医薬品成分が検出された製品は健康被害のおそれがあるため、これらの製品をお持ちの方は直ちに使用を中止いただくよう、また、健康被害が疑われる場合には、速やかに医療機関を受診いただくようお願いします。
 また、厚生労働省では、今回、医薬品成分が検出された製品等を販売していたサイトに対しては、サイトの削除要請を行うなど、製品の販売及び広告が中止されるよう対策を行っています。

参照元:厚生労働省(2026/3/31より)

厚生労働省は、「令和6年度 インターネット販売製品の買上調査」の結果を公表しました。

今回の調査では、日本国内向けに販売されている海外通販の健康食品や海外製医薬品を対象に成分分析を実施したところ、健康食品2製品から医薬品成分が検出されました。一方で、海外製医薬品28製品については、表示と異なる医薬品成分は確認されませんでした。

海外通販や個人輸入は手軽に利用できる一方、安全性が十分に確認されていない製品が流通しているケースもあります。今回は、調査結果の概要と、健康食品を取り扱う事業者が注意すべきポイントを解説します。

調査結果の概要

厚生労働省は令和6年8月から9月にかけて、インターネットで日本国内向けに販売されている健康食品18製品(強壮系10製品・痩身系8製品)と海外製医薬品28製品の計46製品を買い上げ、成分分析を実施しました。

その結果、

  • 強壮系健康食品1製品から「シルデナフィル」を検出
  • 痩身系健康食品1製品から「シブトラミン」を検出
  • 海外製医薬品28製品では表示と異なる医薬品成分は検出されなかった

ことが確認されました。

なお、検出されたシルデナフィルは国内では勃起不全治療薬の有効成分として使用されており、シブトラミンは海外で肥満症治療薬として使用されていたものの、循環器系へのリスクなどから販売中止となった成分です。

今回の問題点

健康食品から医薬品成分が検出されたこと

健康食品として販売されている製品であっても、含有する成分や標ぼうする効能効果、形状、用法用量などによっては、薬機法上の「医薬品」に該当する場合があります。医薬品として販売するには、薬機法に基づく承認等が必要となります。

今回検出されたシルデナフィルは、国内では勃起不全治療薬の有効成分として使用されています。一方、シブトラミンは国内では医薬品として承認されておらず、海外では肥満症治療薬として使用されていましたが、循環器系へのリスクなどから販売中止となった成分です。
厚生労働省は、今回医薬品成分が検出された製品について、薬機法に基づき品質、有効性及び安全性が確認された製品ではないとして、使用を中止するよう注意喚起しています。

海外通販・個人輸入製品は品質や安全性を確認しにくい

海外から個人輸入される健康食品や海外製医薬品の中には、医薬品成分を含むものや、表示された成分・含有量と実際の内容が異なるものがあります。そのため、国内で承認された医薬品等と同様の品質・有効性・安全性が確保されているとは限りません。

●健康被害が生じても救済制度の対象外となる

厚生労働省は、健康食品や海外製医薬品による健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の対象外であることも改めて注意喚起しています。そのため、健康被害が生じた場合でも、医薬品副作用被害救済制度による救済の対象とはなりません。

事業者が注意すべきポイント

1.海外製品の仕入先や販売ルートを十分に確認する

海外製の健康食品を取り扱う場合は、製造元や輸入ルートが信頼できるものであるかを事前に確認することが重要です。価格や人気だけで商品を選ぶのではなく、安全性や品質管理体制についても十分に確認しなければなりません。

2.成分表示だけで判断せず、安全性を確認する

製品に表示されている成分だけでは、安全性を十分に判断できない場合があります。特に強壮系やダイエット系の商品は、過去にも医薬品成分が検出された事例が確認されているため、成分分析書や品質管理に関する資料等を確認するなど、商品の安全性を確認することが重要です。

3.ECサイトで販売する商品のチェック体制を整備する

ECサイトで商品を販売する場合も、掲載前に成分表示や商品情報、広告表現について確認する体制を整えることが重要です。成分表示や販売ページの内容について、薬機法や関連法令の観点から確認する体制を整えることが、リスクの低減につながります。

4.行政が公表する注意喚起や違反情報を定期的に確認する

厚生労働省では、無承認無許可医薬品や健康被害のおそれがある製品について継続的に公表しています。販売事業者はこうした情報を定期的に確認し、問題のある製品を取り扱わない体制を構築することが重要です。

5.法令遵守だけでなく、消費者の安全を最優先に考える

健康食品は消費者が日常的に摂取する製品であるため、法令遵守に加え、消費者の安全確保という観点から、品質管理や適切な情報提供を行うことが重要です。法令を守ることはもちろん、消費者が安心して利用できる商品を提供するという視点で、品質管理や情報提供を徹底することが求められます。

まとめ

今回の調査では、海外通販で販売されていた健康食品2製品から医薬品成分が検出されました。一方で、海外製医薬品については表示と異なる成分は確認されませんでしたが、厚生労働省は引き続きインターネット販売製品の監視を続けています。

インターネットを通じた個人輸入が容易になる中、健康食品を取り扱う事業者には、商品の安全性や品質を確認する体制の整備、販売前の十分な確認、そして最新の行政情報の収集がこれまで以上に求められます。消費者の信頼を守るためにも、法令遵守と品質管理を徹底した事業運営が重要になるでしょう。

このニュースから学んでおきたい知識

広告表現でお困りの方へ

「広告審査が通らない」「制作前に文言チェックをしておきたい」「この表現が使えるか相談したい」など、お困りのことがありましたらお気軽にお問い合せください。簡単な薬機チェックから、本格的なサービス構築まで幅広く対応致します。
サービスのお試しプランもご用意しておりますので、まずは弊社のサービスについてご一読ください。

まずはお試しから
オンライン相談可 最適プランご案内 初回無料相談 オンライン相談可 最適プランご案内 初回無料相談
メルマガ